ファイルのアップロード速度を大幅に改善する方法

日本のレンタルサーバーを使用している場合は、それほど気になりませんが、海外のレンタルサーバーを使用している場合はファイルのアップロード速度が遅いと感じることがあります。

これは、レンタルサーバーの問題というよりも、サーバーが設置されている場所までの物理的な距離が大きく影響しており、サーバー側で改善するのは難しいです。

しかし、サーバー側ではなくアップロードする側である程度、改善することが可能です。使用しているPCやツールは多くの場合が、ある一定の速度制限を設けています。これはPCや回線に負荷を掛けすぎ他のアプリケーションなどに影響を与えないためなのですが、この速度制限のリミッターを外すことでアップロード速度が改善します。

リミッターを外したところで、最近のPCや回線はよっぽど無茶な使い方をしていない限り、十分耐えられます。

方法は色々あるのですが、今回は、ファイルをサーバーへアップロードする際によく使用されるFTPツールのFilezillaを使う場合の改善方法を紹介したいと思います。Filezillaを利用している方は必見です。

約5倍程度アップロード速度が速くなります。

FFFTPとFileZillaのデフォルト設定で、アップロード速度を比較したことがあります。宜しければ下記の記事も参照して下さい。
『FFFTP vs FileZillaではアップロード速度が違う。おすすめはどっち？』

FileZillaでアップロード速度を改善

アップロード速度の改善方法はいたって簡単。FileZillaの設定を一ヵ所変更するのみです。

まずは、FileZillaを起動し、『編集』⇒『設定』画面を開いて下さい。

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設定画面が開いたら画面左のツリー内にある『転送』を選択してください。すると画面右側の『同時転送』というカテゴリ内に『最大同時転送数』の設定があります。変更するのは、この部分のみです。

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最大同時転送数はデフォルトで『2』が設定されていますが、これを最大値の『10』に変更します。変更したらOKボタンを押して設定画面を閉じてください。

これで、今まで並行して一度にアップできるファイル数の上限が2個だったのですが、10ファイルまで同時にアップロードできるようになります。単純に計算して5倍ですね。

アップロード速度を測定してみる

速度測定の条件は次の通り。

【FileZillaのバージョン】Ver.3.14.1
【使用レンタルサーバー】HostGator(海外サーバー)
【アップロードファイル】適当な152ファイル(14.6MB)

そして、測定結果は、

設定変更前：1分33秒(93秒)
設定変更前：32秒

5倍とまではいきませんでしたが、明らかに早くなりましたよね。下は測定時の動画です。

設定変更前

設定変更後