レンタルサーバーのアクセス速度が遅い原因

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私は、レンタルサーバーに関して多くの方のサポートさせて頂いていますが、よくある相談の中で『使用しているレンタルサーバーのアクセス速度が遅くて困っている』と言うのがちょくちょくあります。中には『前使用していたレンタルサーバーが遅いので別のレンタルサーバーに変えたが、そこも遅かったのでおすすめのレンタルサーバーはありますか?』と言った問い合わせもあります。

大抵の人はアクセス速度が遅い原因をレンタルサーバーのせいにしていますが、果たして本当にそうなのか? もし、原因が自分にある場合、レンタルサーバーを別の所に変えても同様の現象が発生してしまいますよね。

ということで、今回は、レンタルサーバーのアクセス速度が遅くなる原因についてふれたいと思います。使用しているレンタルサーバーが遅いという方は是非、一読してみてください。

アクセス速度が遅い原因

では、アクセス速度が遅くなる主な原因は何なのか? いくつか紹介したいと思います。多くの場合は、下記のいずれかの原因に当てはまると思います。原因がレンタルサーバー側にある場合、詳細な原因を特定するのは難しいですが、自分に原因があるかどうかの判別は可能です。遅い原因がどこにあるのか一度確認してみてください。

アクセス速度が遅くなる原因
原因 詳細
レンタルサーバーのスペック不足 レンタルサーバー側の問題
1日の総アクセス数が数十万PVもあるのに、共有サーバーを使用しているとまず確実にアクセス速度遅延が発生します。レンタルサーバー側のスペック不足ではありますが、この場合、どちらかというと利用者側のサーバープラン選択ミスと言われても仕方がありません。共有サーバーは、月額料金が安いため利用したがる方は多いですが、大抵の共有サーバーは1日の総アクセス数が3万~5万PVを上限値として見た方がいいです。特に運用サイトにアクセスされる日、曜日、時間が一定の所に集中している場合は、この上限値を下げてみた方がいいです。逆に分散されている場合は、少々上目に見ても問題は発生し難いです。格安のレンタルサーバーを利用するとこの上限値が下がる傾向にありますが、粗悪なレンタルサーバー会社でなければ3万~5万PV/日を目安にすればいいかと思います。総アクセス数は、1サイトのアクセス数ではなくマルチドメインで複数のドメインを利用している場合は、全ドメインのアクセス総数です。
回線が細い(レンタルサーバー側) レンタルサーバー側の問題
個人レベルでこれが原因と特定するのは困難。格安のレンタルサーバーは、細い回線を利用してコストダウンをしているところもあるので、月額500円以下のレンタルサーバーを利用する場合はこういった原因も考えられると頭に入れておいた方がいい。
回線が細い(プロバイダ側) 利用者側の問題
インターネットの通信は大まかには自宅PCから契約プロバイダの回線を経由し、レンタルサーバー側にアクセスすることになります。そのため、いくら良いレンタルサーバーを利用していても利用者が契約しているプロバイダー側の問題でアクセス速度が落ちることがあります。自宅PCからアクセスするとアクセス速度が遅いが、外出先のインターネット環境やスマホでアクセスすると速いという場合は、この原因が考えられます。
共有サーバーの共有人数過多 レンタルサーバー側の問題
個人レベルでこれが原因とは特定できない。1台のサーバーを多くの人で共有し過ぎると、当然、サーバーの負荷が高まり1人当たりが利用できるリソースが減ってしまい、パフォーマンスに影響がでてきます。ただ、1台のサーバーを何人で共有しているのか? というのはどこのレンタルサーバー会社も公表していません。例え公表していても個人ではそれが妥当な人数なのか判断することはできません。たまにネット上の情報で『あのレンタルサーバー会社は、1台のサーバーに人を詰め込み過ぎで遅い』といったコメントを見かけますが、何を持って詰め込み過ぎと判断しているのかが疑問です。詰め込み過ぎではなく次に記載する共有している他の人の影響も考えられます。しかし、格安のレンタルサーバーは、1台のサーバーに少しでも多くの人を詰め込んでコストダウンをしている可能性は高いので、格安レンタルサーバーを利用している場合は、この問題の可能性も頭に入れておきましょう。
共有サーバーの共有者による影響 レンタルサーバー側の問題
共有サーバーは1台のサーバーを複数人で共有して利用するのですが、例え共有人数が少なくても共有している他の誰かがサーバーに高い負荷をかけていると自分にも影響が出る可能性があります。大抵のレンタルサーバー会社は1人当たりの使用可能リソースの上限値を設けているので、1人が高負荷をかけても影響を受けることは稀ですが、複数人が高負荷を与えると確実に自分にも影響がでます。一時的にアクセス速度が遅くなることがあるが、しばらくすると元に戻ると言った場合は、この問題の可能性があります。
使用しているツール自体の問題 利用者側の問題
自作ツールや怪しげなツールを使っている場合は要注意。粗悪なプログラムで作成したツールは時にループ状態、メモリリークなどの問題を引き起こし、サーバーに高負荷を与え続けてしまいます。自分に影響があるばかりではなく『共有サーバーの共有者による影響』で記載した他人に影響を与える側にもなりかねます。私がサポートさせて頂いている方の中にもこれが原因の方がおられました。有料のツールを利用されていたのですが、最悪ですね。その方は、気が付くのが遅くレンタルサーバー会社が設定している使用可能リソース上限値を常時超え続けたためアカウント停止にまでなってしまいました。実績の少ないツール類を利用している場合は要注意です。
使用しているツールの設定ミス 利用者側の問題
使用しているツールの設定ミスでサーバーに負荷をあたえることもあります。これも私がサポートさせて頂いている方におられたのですが、『おすすめのサーバーと言われ申し込んだのにアクセス速度が遅すぎて使い物になりません。解約したいんですが。』と言われてきました。それは、HostGatorという海外のレンタルサーバーだったのですが、実績も高く海外ではとても有名なレンタルサーバーです。日本人の利用者も多く私も愛用しているレンタルサーバーの一つです。それが、そのように言われてきたので、疑問に思い原因を一緒に調べていったのですが、原因は使用されているツールの設定ミスによるものでした。様々なアダルトサイトから定期的に更新情報を取得し、更新があれば自サイトにも更新をかけるといったまとめサイトでよく利用されるようなツールなのですが、常に新しい情報に更新したいということもあり、cronを使用して更新情報の取得間隔を1分間隔にされていました。ツールの動作を見ていると、更新情報の取得、サイト更新処理などで1回の動作で1分半程度処理が動き続けます。1回の処理が1分半程度かかるのに、1分間隔で次の動作をしようとすると当然、複数処理が重なりサーバー負荷が高くなります。こういうツールを使用する場合は、動作間隔の設定は非常に大切です。
レンタルサーバーまでの距離 これは、レンタルサーバーの問題でも個人の問題でもなく、致し方ありません。日本のレンタルサーバーより海外のレンタルサーバーの方が高スペックで、回線も太い傾向にありますが、実際にアクセスすると体感できるほどではありませんが、日本のレンタルサーバーにアクセスする方が早いです。これはどうしてもサーバーが設置している場所までの距離があるためです。光通信が利用されていると言えど、データーは様々なところを経由して海外に行って往復してくるので、どうしても速度差がでます。ただ、逆に日本のレンタルサーバーを利用している場合、海外からアクセスする人にとってはアクセス速度が劣ることになるので、自分が遅いから必ずしもアクセスする皆が遅いというわけではありません。どこの人をターゲットにしたサイトなのかによって使分ければいいかもしれませんね。

アクセス速度が遅い原因の対策

上でアクセス速度が遅くなる主な原因を記載しましたが、では、その原因に対してどのようにすれば改善できるのか? 次は対策について考えたいと思います。

アクセス速度が遅くなる原因の対策
原因 対策
レンタルサーバーのスペック不足 共有サーバーで1日の総アクセス数が3万~5万PV以上ある場合は、月額料金が高くなりますが専用サーバーをに変更した方がいい。1サイトで1日のアクセス数が3万~5万PV以上ある場合は、専用サーバーを利用するしかありませんが、複数のサイトの合計で3万~5万PVを超える場合は、共有サーバーを複数契約しアクセスが多いサイトを分散させる方法を取れば月額料金を抑えることもできます。VPSを考える方もおられますが、VPSはあくまでバーチャルプライベートであり専用サーバーではなく共有サーバーの1つです。VPSは、他の共有者の影響は受け難いですが、自サイトのアクセス数過多が原因の場合は、根本的な原因解決になりません。
回線が細い(レンタルサーバー側) レンタルサーバー側の回線が細くアクセス速度の遅延に繋がっているとは特定できませんが、可能性として考えられる場合は、他のレンタルサーバーに変更するのが一番無難。レンタルサーバーを変えたくない場合、予算に余裕があるのであれば、VPSや専用サーバーに変更すると解決する場合があります。
回線が細い(プロバイダ側) 自分が契約しているプロバイダを変えるしかありません。
共有サーバーの共有人数過多 共有人数の過多かどうかの判断は個人レベルではできませんが、可能性として考えられる場合は、レンタルサーバーを変えるのが一番手っ取り早い。レンタルサーバー会社によっては、サーバー変更依頼をすると、共有人数が少ないサーバーに交換してくれる場合があります。
共有サーバーの共有者による影響 この問題は、共有する人は選べないので運次第のところもあります。共有サーバーである限りこの問題は付きまといますが、予算に余裕があるのであれば他の人の影響を受け難いVPSプランに変更するのがおすすめ。レンタルサーバー会社によっては、サーバー負荷が高い状態で続いていることを伝え、サーバー変更依頼をすると、別のサーバーに交換してくれる場合があります。
使用しているツール自体の問題 レンタルサーバーによっては、管理画面でサーバーの負荷状況を確認ができるので、ツールを使用している時と使用していない時での負荷状況、アクセス速度の差を確認してみてください。ツール使用時、使用後に負荷が高い状態が続く場合は、ツールの使用を辞めツールの入手元に確認するようにしてください。
使用しているツールの設定ミス ツールの動作間隔など、サーバーに負荷を与える設定がある場合は、確認して下さい。ツールの動作間隔は、1動作の負荷が高い場合は必ず間隔を長めに設定する様にして下さい。ツールを利用していない場合でもcronなどでプログラムを定期実行している場合は要確認です。
レンタルサーバーまでの距離 アクセスして欲しいターゲットが誰なのかによって、レンタルサーバーを決める。アメリカ人相手であれば、アメリカのレンタルサーバーを利用した方が、日本からのアクセス速度は少し遅くなりますが、アメリカからのアクセス速度は速くなります。日本人相手だが、海外のレンタルサーバーを利用したい理由があるのであれば、専用サーバーなどを利用することで、回線を占有できるので遅延要因を少しでも減らすことができます。しかし、月額料金は高くなります。

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