ホームページとウェブサイトの意味の違い

会話の中でもよく使われる『ホームページ』と『ウェブサイト』という用語ですが、同じ意味で利用されることが多いですが、本来は別の意味を持った用語なのです。

私の周囲では、『ホームページ』という単語を主に使う人が約８割、『ウェブサイト』という単語を使う人が約２割くらいの割合でいます。しかし、会話の中で使われる場合、『ホームページ』ではなく『ウェブサイト』の方が正しい場合が大半です。ということは、８割の人が間違った用語の使い方をしているということになります。

実は、このホスティング猛者のサイト内でも本来『ウェブサイト』と表現しなければならないところを、『ホームページ』と記載していることがあります。下記のページがそのいい例だと思います。

ホームページの作り方（公開するまでの流れ）

本当は、ここは『ホームページの作り方（公開するまでの流れ）』ではなく『ウェブサイトの作り方（公開するまでの流れ）』が正しいです。用語の意味を知っている方からすると、『こいつＩＴぶったサイトを作ってるけど、実は何にも知らないのでは？』と思われてしまいそうですが、あえて『ホームページ』という単語を利用しています。

何故なら、約８割の人が『ホームページ』という用語を使うから。

サイトというのは、人に見てもらうために作ります。人に見てもらえなければ何の価値も生まれません。よって、少しでも多くの人が検索で利用する単語をあえて使っているのです。この考え方が正しいか否かは人それぞれだと思いますが、私はそういう考えのもとあえて間違えた使い方をしています。

ホームページとウェブサイトの意味

前置きが長くなってしまいましたが、では、『ホームページ』と『ウェブサイト』の意味は何なのか？ 『ウェブページ』という単語も疲れることが多いので、合わせて意味を記載したいと思います。

ホームページとは

ウェブブラウザを起動したときに最初に開かれるページのこと。
ウェブサイトのトップページをウェブブラウザのお気に入りに登録する人が多く、ブラウザ起動時にトップページが開くので、最近ではウェブサイトのトップページのことをホームページと言われることが多くなってきましたが、本来の正しい意味は上記の通りです。

ウェブページとは

１つのサイトには、複数のページが存在します。その１ページ、１ページのことをウェブページと言います。

ウェブサイトとは

ウェブページが集まり１つになったものがウェブサイトです。

１冊の本で考えると分かりやすいです。本自体が『ウェブサイト』で、本の各ページが『ウェブページ』、本の表紙が『ホームページ』です。

どうでしょうか？ 会話の中でよく使われる『ホームページ』は、本来は『ウェブサイト』の意味のことが多いですよね。本当の意味で『ホームページ』という用語を使っている人もいるとは思いますが、ごく稀だと思います。

１つ例をあげておきます。下図は、Yahooのトップページの一部です。

上図の左上を見て頂きたいのですが、『ホームページに設定する』とありますよね。これは、ウェブブラウザを起動したときに最初に開かれるページをYahooのトップページに設定することを意味しています。よって、これが『ウェブサイトに設定する』とか『ウェブページに設定する』だと間違いだともう分かりますよね。